この煩雑で不透明な世の中であるからこそ、愛くらいは簡潔であってほしいと思う。好きなものは好き、以上終わり!であって欲しい。但し、愛でつながることのもろさやリスクを思うと、決してかぐわしい、素敵なだけのものではないと思う。でも、信じたい。信じたさだけでどうにかなると願いたい。愛なんて目にも見えない、手でも触れない、結局人間が社会を築き、人とつながっていく上での願いというか、思いこみというか。サンタクロースを信じて子どもが聞き分け良くなるように、ともすればバラバラになってしまう我々を目地材のようにつなぎ、社会を積み上げていくのが愛なのだろう。愛という思い込みなのだろう。