日曜にかかってくる電話は不吉なことが多いなあ、と思う。3ヶ月ごとくらいにそんな電話がかかってくる。そんなとき、きまって私は二日酔いのような気がする。

電話を受けた2時間後、私はロイヤルホストにいた。ロイヤルホストで嫌な汗をかきながらオムライスを食べていた。半熟卵にデミグラスソースのかかった、すごくラブリーなオムライスがやけに喉にひっかかる。涙ぐむ友人と向き合う既まずそうな男。友人の隣でオムライスを食べる私。私は、いますごく自分は間抜けだと思った。その間抜けさが少しでも役に立つことを祈りながら、もくもくとオムライスを口に運んだ。そうするしかなかった。

その後、少しコメント(というか苦言)と質問(というか詰問)をして、男が何度か力無い首肯をしたのを見、席を立った。気まずさに耐えられずその場に似つかわしくない笑顔を浮かべながら、私は席を立った。席を立つとお尻が汗でしっとりと濡れていることに気づいた、外はもうすっかり暗くなっており、行きに降っていた霧雨は止んでいた。お店を出たときは、重苦しい空気から解放されたことに安心していたが、歩くほどに後悔の念が徐々に強くなっていく。数少ない友人のために私は言うべきことを言い尽くしただろうか。友人を盲信するぐらいの勢いで全面支持するべきじゃなかったのか。自分の正しさで測った結果、友人の気持ちを汲まなかったように思えてならず、私は不遜だと思った。